十二支と亀さんの物語
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Kindle版
さよなら、ツインレイ
当時はこれでおしまいなんだ・・・。そんな風に思いながら書いた『さよならツインレイ』。結果的にさよならしたのは、神交法の相手であるツインレイの霊体だった件。今更振り返って読んでみると納得がいく一冊だが、当時はよくわかっていなかった。
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神さまが動物たちを神社へ呼んで宴会をすることになりました。
亀さんは神さまからの宴会のお誘いのお手紙をもらって大喜びです。
まさかの爬虫類の自分へお呼びがかかるとは思ってもみませんでした。
しかし亀さんには大きな悩みがありました。
神社にたどり着くまでたくさんの時間がかかってしまうことです。
この前もうさぎさんとの競走で負けたばかりでした。
「どうしよう。」
亀さんは悩みました。
するとねずみさんがやってきました。
そして亀さんにアドバイスをしました。
「足が遅いのなら早くでかければいいのです。」
亀さんはねずみさんの言う通り、宴会のある一か月前に家を出ることにしました。
亀さんは神さまの神社には約束の一日前にたどり着き、宴会には無事に参加することが出来ました。
次の日の朝から順番に宴会に参加する動物さんたちがやってきます。
先ずはゆっくりやってきた丑さんがたどり着きました。福岡の天満宮からやってきたようです。
その次には猫さんがたどり着きました。
猫さんは目の前にいる丑さんがとっても大きいことに驚いて、寅になりました。
その次にはぴょんぴょんと走るうさぎさんがやってきました。出雲大社からやってきました。この前、競走した亀さんが先にたどり着いていることに驚いています。
その次には二匹の夫婦の蛇さんがやってきました。
一匹の蛇さんは奥さんの蛇さんを守るために龍となって先に神社へ入りました。
蛇さんの夫婦はとっても仲良しです。
次にお馬さんが走ってやってきました。キリストさまが生まれたうま屋からきましたので、ちょっと光っています。ピカ。
その次に迷わない子羊さんがやってきました。光っているお馬さんを追いかけてきたのです。迷わずたどり着きました。
その次に三びきのお猿さんがやってきました。日光東照宮からやってきましたが、どのお猿さんも個性的です。
その次には鳥さんがやってきました。川からやってきたようで、ちょっと濡れています。
その次には犬さんが猪さんと追いかけっこをしながらやってきました。
犬さんが先にゴールインです。
どうやら、桃太郎のいる岡山県からずっと競走をしてきたみたいです。
最後の最後にねずみさんがやってきました。神さまの神社の近くのパン屋さんに住んでいます。
ねずみさんはとても小さいので神社にたどり着くまでに時間がかかりましたが、しっかりと約束の日にたどり着くように計算をして家を出てきたのです。
時間ぴったりです。
すべての動物たちが揃い、神社では無事に宴会が行われました。
亀さんはねずみさんの横に座り、
「あなたのおかげで宴会に参加できました。どうもありがとう。」
と言いました。ねずみさんは、
「私たちは命が短い生き物です。だから、知恵を残して子供たちに伝えていくことにしているのです。その知恵が役に立ってよかったです。」
と答えました。
亀さんは深く関心しました。
神さまもその話を聞いて、ねずみさんは一番最後にたどり着きましたが、一番最初の動物にしました。
どうか、これからも宴会が毎年行えるように、この知恵が長く続きますように、との願いを込めて十二支の順番を作りました。
そして前日にたどり着いた亀さんは順番から外されましたが、亀さんはねずみさんにならば順番を譲りますと快諾しました。
よって亀さんは十二支には入っていません。
ですが、亀さんはちゃんと宴会に前日にたどり着いています。いつだって宴会のときには前日にたどり着いているとっても真面目な亀さんがいます。
終わり