鏡の中の私と彼くん。
起きたら別れを予感している。
ずっといっしょにいたからね。
さびしいよ。
おなかに、最後の最後の一欠片が残っていたのに、もう私はこれで終えてしまった気分。
知りたかっただけかもしれない。
彼に、最後の最後まで、愛されていたんだって可能性を導きだしたかっただけなのかも。
ちゃんと別れまで、最後まで愛されてたってわかったら、満足と、、それから別れがやってきた。
ようやく別れられる。私のなかの彼とさよなら。
出会った時から、別れのときまで。
それは別れの理由も、愛だったかな。
愛していたから、そばにいるのはお互いの為にならないと判断されたなら離れるしかない。
嫌いになりたくなかった。好きでいたかった。足を引っ張りたくもなかった。
人生の邪魔をしたくなかった。
そして、ずーっといっしょにいたかったから、あのとき別れた。
矛盾してるけど、そうだった。
ずーっといっしょにいれたから、彼に囚われてしまったことも本望だったんだ。
疑いたくなかった。最初から最後まで、そのすべてが愛情であってほしかった。
私も、彼も、そうであってほしかった。
たぶんほとんど愛だったって、証明しきってしまったと思う。
満足した。
人の気持ちを考えても、ほんとのところはわからないと、そう思っていた私が全力で彼の気持ちを考えた。
これもまたひとつの愛の学習だったのかも。
彼になってしまったほど、愛して受け入れてたんだろうな。
真相は闇のなか。それでも個人的には満足。
その愛情を疑わずに生きていきたいから。
愛されてるのにどうして嫌いな人への態度なんだろうって、自己矛盾を起こして葛藤した。
嫌いだけど愛してくれてたのかなって思った、無理して一緒にいてくれてるんだなって思ってた。
最後の最後まで、極限まで、私に近づくとよくわからない感情に駆り立てられて、逃げ出したくなるのを我慢してたんじゃないかなと思う。
逃がしてあげなきゃって思ってた。
一緒にいるのが辛そうにしてた。
辛くはさせたくなかった。
ちゃんと愛せたし、最後まで全部愛されてた。
その可能性が導き出されてよかった。
もしかしたら違くて、ただ捨てられただけなのかもって思って、傷ついてた。
「あなた」は私だった。
私のなかにいるあなたは、「私」だった。
逃げ出したかったのは私。
逃がしたのも私。
一緒にいるのが辛かったのも私。
無理してたのも私。
彼じゃない、私のこと。
はじめての他者愛と自己愛の循環だったの。
私は彼にこだわっていたんじゃない、私が私のなかにいる彼にこだわってたの。
私が鏡の中にいた私を疑ってた。
あのときの私は、彼を捨てただけなんじゃないかって疑ってた。
でも違った。
私は彼を通して鏡の向こう側にいた私を統合させた。
私は鏡の中にいた私を愛し、そして愛されていたことを証明した。
ただ、愛してた。私は私を愛していた。
それ以上に、私は何もわからない。
けど、あのとき、苦しむ私の手を初めてとった。
かわりに彼の手をとれなかった。
私は私と生きることを望み、彼と生きることを望まなかった。
ずっといっしょにいてくれてありがとう。
考えている時間が幸せでした。
証明もできたφ('ᴗ’」)なとちゃしゅごい。
でももう、ばいばい。ありがとう。
一個になろうね。
もし、彼が私の手をとらずに、彼が彼自身の手をとったならば、それは本望だ。
私が私の人生を生きるように、彼が彼の人生を生きることが喜ばしきこと。
私は彼を投影して私を知った。私はもう彼ではない。
すべて私だった。鏡のなかにいた私。
その鏡の中にいた矛盾する私と私はひとつになって、私は統合意識になる。
私は私と愛し合えた。
今まで私を投影してからでしか、人を見ることが出来なかったけど、これからは私を投影せずに相手を見ることができる。
代わりに失ってしまったもの。彼くん。
彼くんのことを追いかけ続けていくこと、彼の愛情を疑わないこと。すべて私のこと。
失ってしまったものはどうしようもない。
どうして、こんな仕組みなんだろうか、この世界は?
失ってしまったものは、もう戻らない。人生は巻き戻せない。
それだけが事実としてここに残った。
一生懸命、愛してたけど、それは私で。あのとき選び抜いたものが私ではなくて彼だったはずなのに、彼じゃなくて私をえらんでてて、、彼の手を離してしまった(:3_ヽ)_
なんてバカなんだろう\(^o^)/
握った手は自分で彼じゃなくて、でも、彼を握ってたつもりで_(:ェ」∠)_
けっこう自分はバカなほうだと思うけど、ここまでバカとは思わんかった(:3_ヽ)_
でも確かに現象的にはそうだった_(:3」z)_
彼くん、私の近くから消えた_(›´ω`‹ 」∠)_
私は、鏡のなかの私といっしょにいた。
私は私と仲良くなれて、その愛を疑わないよ。
そして、さよなら。鏡の中の私。私に色々と与えてくれた。
私が私を助けてくれてた。
さよなら、ありがとう。
私は私とさよならをする。私は私への執着を捨てる。
今度は彼くんと手を繋ぎたいから。