そんなこともあったと、話ができる日がくるさ。
過去を振り返ると、いろんなことがあった。彼との出会いから、今日まで——。
もう早四年の月日が経ったと、私でさえもなかなか感じきれない期間。
彼から私へと立ち戻る日々が続く。そして、私は彼と出会うあの日の私に戻った。
それは大人の私だ。
前回よりも一回り大きくなったのは、彼と言う存在の経験をして、再び大人と言う存在に戻ってきたからだ。
そんなこともあったと、そのうちに昔話のひとつになるだろう。
きっとこの日々を忘れることもあるだろう。
今はこの日が区切りだと思う。
私は私に立ち戻り、この日々を糧にして明日からまた生きていくことになる。
今までの日々は、私にとって昔話のひとつになっていく。
大人になるってそういうことなのかもしれない。
ひとつずつ過去が積みあがっていく。
どこかで、また誰かとすれ違うかもしれないけれど、
そのときは、どうぞ、よろしく。
そんなこともあった。あんなこともあった。
そんな話ができる人たちと、また、話ができる機会があればいい。
時間が過ぎたからこそ、話ができることもある。
それはやっぱり過去のこと——として整理がついているとき。
今はわからなくても、いつかはわかる日がやってくる。
冬を迎えたあとならば、きっと分かり合えるよ。
それが今じゃないだけ。
いつかは対等に話ができる日がやってくるさ。
争いの日々もいつかは懐かしむ日がやってくる。
それがいつなのかは知らないけれど、いつかはきっと、昔話に花を咲かせることができるようになるさ。
時間は流れている。すべての人に等しく経験は与えられている。
分かり合える日々を迎えることができるまで、さようなら。
記憶のなかを生きる人たちもまた、さようなら。
ドラゴンテイル、太陽、合。