彼とのトラウマの一致部分『期待に応えられない』

Kindle版
さよなら、ツインレイ
当時はこれでおしまいなんだ・・・。そんな風に思いながら書いた『さよならツインレイ』。結果的にさよならしたのは、神交法の相手であるツインレイの霊体だった件。今更振り返って読んでみると納得がいく一冊だが、当時はよくわかっていなかった。
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昨日は、あ、もういいや。好きなことして生きていこう。って思えた。そう思えなかった根源にあったもの。
親に過度な期待をかけられ、その期待に応えることができない自分がいること。常に頑張っているし、無理もしているし。でも、ずーっと期待に応えられないでいる自分がいるから、自尊心がとても低い。
親の期待に応えるだけの人生だった。でも、親はずーっと期待に応えることが出来ていると認めることは生涯にわたりないんだろうな、と。
親の求めている私の人生と、私が求めている私の人生は違う。
親は私に求めていることと、私がやりたいことは違う。
だけれど、親が求めている人生にしようとしたり、なろうとしたりして、自分の人生を破壊し続けてきた。
もう、期待に応えなくていい。もう、無理しなくていい。もう、頑張らなくていい。
そして、私はよく頑張ったと思う。親は認めることはないんだろうと思うけれど、私は自分を認めようと思う。
これは、彼とのトラウマの一致。
私は、彼が期待に応えようと頑張っている姿を「無理しないでほしい」と思っていたし、彼が彼の望む人生を生きているようにも感じていなかった。
彼はよく頑張っていたけれど、無理していたように私からは見えていた。
それは私自身にいえることだった。
彼は私に「自由にしてていい」と言った。彼がもし私と同じように、この領域を抜けていくならば、彼もまた自由になればいいなと思った。私も、彼に自由になってほしいと思ったから。それは私からも自由になってほしかった。
自分以上の何かを求められていたわけではないんだ。
自分ではない存在になることを求められていたことが苦しかった。
私は彼と出会うまで「私ではなかった」と思う。そして今ようやく「私」のような気がする。
私は彼に期待をしたくなかったし、彼もまた私に期待をしなかった。でも、期待してた。
なんていうか、期待したくないってことは、そこに期待があったんだよな・・・・・・・。
その期待がどうして存在しているのか——の理由は、依存にあると思う。これが共依存部分にあった。
最後に、私が「共感して生きていきたい」と言ったら、彼は「共感できない」と言ったんだけど、彼が言った言葉の意味は少々違ったようだ。
「私の期待に応えられない」という意味。
それでよかったんだと思う。というか、私は、そのノーという否定が欲しかったんだと思う。
私のなかにいる『期待する悪魔』を彼が否定し、私はようやく、私のなかに存在する悪魔を退治することができる。
それは、彼の自己であり、私の自己である。同一に存在する期待する悪魔が私と彼のトラウマの一致。
期待というトラウマが、私たちの自信を失わせた。
でも、そのままでよかった。
期待がなければ、自信が失われることもない。頑張らなきゃとも思わないし、無理しないといけなくなるわけでもない。
そのままで許されていたのに、自分を許すことが出来なかった。
ごめんなさいと、何度も謝る私がいて。私のなかに罪悪感があって。
でも、彼は、きっと赦してくれているんだと思う。
許せていないのは、私自身だったのだ。
私が私をずっと責めていた。攻撃していた。
でも、もう責めなくていいし、攻撃しなくてもいい。
誰かを守るために、自分が犠牲にならなくていい。
「誰も悪くない」。彼も私も、誰も悪くない。