一霊四魂の解説(和魂・荒魂・幸魂・奇魂)
一霊四魂とは、和魂・荒魂・幸魂・奇魂の四つで構成された魂とひとつの霊である直霊により構成されている人の持つ魂の構造についてです。
この一霊四魂は古神道により生まれた思想のようですが、ツインレイにも適応させて考えられているということが判明したため、先ずは一霊四魂についてを説明します。
一霊四魂とは
荒魂と和魂は、神の両側面を説明しています。いわば、表裏一体として存在しているのが荒魂と和魂です。
神社などでも、ひとつの神による荒魂と和魂を別々に祀っているケースなどもあります。
このふたつはひとつの神のうちの『荒々しいエネルギー』と『調和性を持ったエネルギー』を別々のものの魂として捉えられています。
神社で別々の神として荒魂と和魂が祀られているように、神の分離により生まれた存在——として考えられます。
和魂は幸魂と奇魂が存在していると考えられ、計四つの魂の概念が四つの魂の概念です。
よみがな | 役割 | 力 | |
---|---|---|---|
荒魂 | あらみたま | 勇 | 達成力 |
和魂 | にぎみたま | 親 | 調和力 |
幸魂 | さちみたま | 愛 | 人を愛し育てる力 |
奇魂 | くしみたま | 智 | 悟る力 |
この四つの魂をひとつでまとめている存在が『直霊(なおひ)』です。
荒魂とは
荒魂は荒々しく強い魂の象意であり、新しい出来事を生み出したりする前進するためのエネルギーを内包しています。
発展していくためには必要な力を持っているのが荒魂です。
- 動的
- 前進する力
- 達成する力
- 向上心
- 直進的なエネルギー
荒魂は、善と働けば、確かに革命的なエネルギーとなり、また前進していく強いエネルギーともなりますが、悪と働けば、厄災にもなりかねるエネルギーです。
和魂とは
和魂は調和性を持ち、神の平和的な側面を持っています。
荒魂と対照的な立場にある和魂は、荒々しく前進する荒魂を抑制するような形で存在しており、荒魂が動的ならば和魂は静的と捉えることが出来ます。
和魂のなかには『幸魂』と『奇魂』が内包されていると考えられています。
- 静的
- 平和
- 調和力
- 人と親しくなる力
- 循環のエネルギー
和魂が悪い方向性へ働くと、黙り込み、何もできないような状態になります。
荒魂の過ぎたるものを抑制するために和魂が必要ですが、荒魂を抑制しすぎてしますと、なにひとつ発展することのない停滞状態へとなります。
なにごとにもバランスが重要です。
幸魂とは
和魂のなかに内包されている幸魂は、人を幸せにすることを主体として考えることができる魂のことです。
- 愛情
- 優しさ
- 人を育てる力
- 与えるエネルギー
幸魂が悪い方向へと進んでいくと、愛情の過剰の提供となります。
奇魂とは
和魂のなかに内包されている奇魂は、分析力に長け、悟る力をもっています。
霊的な能力なども奇魂に分類されます。
勉学に励むことや研究に励んだり、物事を追求していく能力が奇魂となっています。
- 知恵を身に着ける力
- 追求する力
- 悟る力
- 受け取るエネルギー
奇魂が悪い方向へ進んでいくと、批判が強くなっていきます。
直霊とは
直霊とは、四つの魂を省みるために存在しています。
それぞれの魂が悪い方向性へ進むこともありますし、また、未熟な魂を成長させていくために必要な霊です。
この霊は神と繋がっています。
三位一体と一霊四魂を合わせて考えてみると、
三位一体 | 一霊四魂 |
---|---|
神 | 神 |
霊 | 一霊(直霊) |
子 | 四魂 |
このような形で関係性を見ることが出来ます。
この直霊が省みる方向性に進まず、悪に手を染め続けていくと『曲霊(まがひ)』となり、考え方がねじ曲がっていき、人生もねじ曲がっていくことになります。
直霊 | 曲霊 | |
---|---|---|
荒魂 | 前進する力を維持する | 自ら争いをする |
和魂 | 調和する力を維持する | 悪だくみを企てる |
幸魂 | 愛情を適量にする | 不道徳 |
奇魂 | 知識に偏り過ぎない | ねじ曲がった思想や理解 |
もっとも、直霊がしていることは四つの魂のパワーバランスを整えることにより生み出される力を重要視しており、なにかひとつの魂が過剰に働いたとき、適切に他の魂が抑制に入るような形のバランサーを培っています。
たとえば、荒魂が過ぎたる状態であり、後ろを振り返ることなく周囲を理解することがなくなれば、そのとき、和魂を動かし、調和性をもって荒魂を抑制させます。
また、そのような直霊を育て上げていくことが求められており、直霊は神から授かった精神であり、その精神ができることは感情に働きかけ、過剰なものを適切な量におさえるようにという働きを持っているだけです。
感情から状況を知り、学習することで、自身が新しく持つ『直霊』を生み出していくことにより、神から与えられた直霊から卒業していく必要性があります。
神から与えられた直霊は四つの魂の学習を全て終えることにより、いなくなります。
いなくなった直霊の代わりに、自身が育て上げた直霊により自身の魂をコントロールしていくこととなります。
曲霊とは
曲霊の状態へなるには、自身が持つ感情を捨てていくことにより生じていくことになります。
直霊は私たちに対し、感情により状況を把握させたりすることにより、正しい道へ進ませるようにして行きます。
しかし、曲霊により、自身が感じている感情を捨て、魂を停滞させていくことになります。
ツインレイですと、ネガティブツインレイが典型的な曲霊となっています。
〔例〕
争いごとを好み、自らケンカを売ります。(荒魂の異常)
裏でコソコソと悪口を言うことを好みます。(和魂の異常)
不道徳となり、愛情を履き違えます。(幸魂の異常)
人の思想をまっすぐに受け取ることが出来ず、曲解を続けます。(奇魂の異常)
一霊四魂による魂の成長とは
一霊四魂がひとつの魂として定義されますが、それぞれ各々で、まずはどの魂を成長させるのかというテーマが存在しています。
四魂のうち、どこから手を付けるのかは直霊により促されていくことになりますので、どれからというのは人それぞれ違います。
ひとつの魂が無事に発達することがあれば、魂のなかがスッとすれば透き通るような神風を感じることになり、このとき、直霊により四魂のうち、ひとつの魂による学習を全て終えたということが分かります。
これを認識的に魂の拡張とも感じられます。
また、ある一定のところにまで直霊が関わらなくても大丈夫と直霊が判断した場合、自身が育て上げてきた直霊へとバトンタッチがされ、直霊は後ろから見守るような形で私たちをサポートしていくことになります。
直霊と自身の直霊がバトンタッチが行われるとき、少々の悲しみと今までの自分とさよならをする涙を伴います。感覚的に『自分とサヨナラをする』です。
また、直霊が最終的に『本当にいなくなる』タイミングがやってきます。挨拶があります。
そのタイミングにてようやく直霊の繋がっている先である神からの自立が完了します。
神の直霊とさよならをする段階では、自分の直霊が全体的に四魂のバランスをとることができる状態となっているケースです。
魂振りをして直霊の息を吹き返させる
すべての人が神の直霊の指導のもとに自身の直霊を育てています。
自身の直霊が曲霊となることはあっても、神の直霊は曲霊になることはありません。
しかし、自身の直霊が曲霊になってきますと、神の直霊の声が届きません。
ゆえに、魂をフルフルと震わせるような事態を起こします。
自身の直霊が曲霊になっていることが、魂の死の状態です。死を吹き返すために、魂振りを行います。
魂振りとは、自身の感情を強く揺さぶられ、曲霊を浮き彫りにさせ、曲霊の根源となる悪を追い出すようなことを行います。
平たくすると、常にコンプレックスを刺激するような形をとられ、曲霊が曲霊ではいられないような状態になっていきます。
十種神宝の神話の思想の根源がこれです。