かくれんぼ
Kindle版
さよなら、ツインレイ
当時はこれでおしまいなんだ・・・。そんな風に思いながら書いた『さよならツインレイ』。結果的にさよならしたのは、神交法の相手であるツインレイの霊体だった件。今更振り返って読んでみると納得がいく一冊だが、当時はよくわかっていなかった。
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自然でありたい。
ナチュラルにありたい。
雑草でありたい。
誰かが名付けた草ではなく、誰かの目に留まることもない無言の雑草になりたい。
きれいな花を咲かすこともないけれど、どこか岩の影に隠れてしまうこともあるけれど。
それでも、誰しもに名前を忘れられてしまった雑草になりたい。
誰かに見つかることもない私を、ここにいることを誰しもが認めることができない。
私は風景に融けて消えるから。
誰かに見られるために生きているわけではない。
誰かを満たす為でもなく、私を満たすわけでもなく。
私がただ「存在しているだけ」のとき、私はすべての人に忘れられ、名も忘れられ、私の存在すら気づかれない。
私はあなたに忘れられたい。
私はあなたに名を忘れられたい。
私の存在にすら気づかれない。
そんな私になり、私はあなたの役に立つこともない人になりたい。
私は雑草のように生きていきたい。
私はあなたの世界から消えたい。すべてを失いたい。
あなたに愛でられるわけでもなく、
あなたに愛されるわけでもなく、
あなたに目を向けてもらえるわけでもなく。
そんな私の存在を受け入れたい。
あなたは私を見つけることができない。
でも、それでいい。
あなたがもし私を見つけることができないのであれば、それは私の成功なのだから。
それでも、願う日があってもいい。
私を見つけてほしいと、思う日があってもいい。
それが私たちのなかに芽生える『意思』というものであるならば、それもまた、自然の摂理。
いつか、名前もわからないし、なんなら、隠れて埋もれてしまった私を見つけることができる日があるならば。
その日は「どうぞ、よろしく」と言葉にだすことができればいいな。
私を見つけてもらえる日まで、私は『沈黙』を貫くべきだと思いました。
私は、だからこそ、見つけてもらえない事実を受け入れていく。
私を探すことはできません。検索をすることも出来ません。名前がないからです。
私を見つけることもできません。私は岩陰に隠れ、ひっそりとしているからです。
しかし、私はたしかにこの地球に存在している事だけを覚えていて。
信じるとは、そのようなことなのだと私は思いたい。
私は存在している、今もここにいる。
だけれど、あなたが見つけることができない世界に存在している。
あなたとは違う世界の住人であること。それを知っていて。
そんな人がいるのだと、それだけを覚えていて。
ひとつだけ約束をします。
もし、あなたが私の住まう岩陰を覗くようなことがあれば、
そんな日に私は小さな花を咲かせます。
あなたが一番に私を見つけることが出来るように。