彼くんが責任感が強い子だったのを覚えてる。

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さよなら、ツインレイ Kindle版
さよなら、ツインレイ

当時はこれでおしまいなんだ・・・。そんな風に思いながら書いた『さよならツインレイ』。結果的にさよならしたのは、神交法の相手であるツインレイの霊体だった件。今更振り返って読んでみると納得がいく一冊だが、当時はよくわかっていなかった。

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なんか思い出した。ホントの彼くんのこと。

 

元々責任感が強い子だったなーと。

なんで別に付き合ってたわけでもないのかっていうと、彼くんがまだ責任が取れないからなんだろうなとは思ってて(´-`).。oO(

会えないのも、そういう理由なんだろうなって。

それで、付き合うとか、そういうものを明確化させないのも、逃げってよりも、彼くんはなんかこう。責任があることをちゃんと理解しているからこそ、付き合えなかったっていうのがあったような気がしてた。

お遊びの恋愛みたいなものではなくて、ちゃんと真剣に考えてくれてたから、お付き合いの話がなかったんだと私は勝手に思ってた(´-`).。oO(

いつか――ではあって、そのいつかはいつなのかは分からないんだけど、たぶん、ちゃんと考えてくれてたと思ってた。

だから、当時、あんまり気にしてはいなかった。

 

私が彼くんから離れたのは、それもあった。

彼くんがちゃんと自立するっていうか。ちゃんと一人前っていうのになるまで、そばにいちゃいけないなって思ったんだよ(´-`).。oO(

私は邪魔にしかならないって思ったんだ。

今、付き合いを迫ることも、責任をとらせることも、彼くんの時間を奪うことも、なんか当時は違うよなって思った。

ひとりになることには不安があったよ。もちろん、そのあと彼くんが戻ってこないとか、彼くんが迎えに来ないとか。色々考えられたし、なにより離れることが一番に怖かった。

でも、それ以上に、彼くんの自立とか、彼くんが一人前になって『大人』になる阻害をしたくなかったんだ。

自分の恐怖や不安よりも、彼くんの方が大事だった。彼くんにはちゃんと未来があったから。

自分がひとりになる不安よりも、彼くんが一人前になれない人間になることの方が嫌だった。

将来の保証とかも、何も無かったし、約束をして離れたわけでもないし。なんも無いけど、最初にただ「迎えに行くね」って言ってくれた約束だけ持って私は彼くんから逃げ出したんだよな。

最後はもうお互いがお互いを見えなくなっちゃってて、私はボロボロ状態。

一緒にいてもどうしようもない時まできちゃったと思ったよ。

最初の約束なんて、彼くんも忘れているかもしれないし。それでも、なんかもうその話すらできない状態で駆け出してきちゃった。

これ以上はもうダメだ、一緒にいたら、どちらもダメになるって思ったんだ。

彼くんの為でもあったし、私の為でもあった。

悲しかったし、苦しかったし、辛かったし。それでも決断せねばならなかった。

この心以上に大事なものがあった。私はそれを守りたかった。彼くんの未来だよ。

彼くんの未来を私が潰しかねないって思った。

 

彼くんに私がどう思われていたのかも、マジ、わかんない。

責任感が強い子だったのはよく覚えている。というか、そういう印象が強い子で、それでも、自己責任がとれなくてピーピーしちゃったりとか。

それでも私が彼くんの足を引っ張ることはよくわかったから、だから離れた。

愛しているならば、離れてはならなかったと思うかもしれない。でも、愛していたから離れた。

さよならってしなきゃいけなかった。彼くんの未来を阻害する人間になってはならないと思ったんだよ。

息子を抱え込み続けて大人にしないような母親にはなってはならなかった。

 

いつかまた逢える。きっと縁があれば繋がれる。そうも思った。

でも、そんな偶然はこの世には存在しない。

私たちは「会いたい」っていうお互いの意識が一致して出会っている。

彼が会いたいと想い、私が会いたいと想って、ようやく出会えるんだと思う。

縁があるとしたならば、彼くんが最初に私とした約束を覚えているかどうか――でしかない。

私は覚えてるけれど、彼くんはこの月日のなかで忘れ去ってしまったかもしれない。

それに最後の最後に私は理不尽にも彼くんを裏切るようにして去ったのも間違いない。

彼がどのように捉えたのかも私はわからない。

わからないから不安だし、怖いし、っていう盲目な世界にいたと思う。

でも、結局は、その決断をした自分の責任を取ればいいだけだなって思った。

今、彼はここにいない。それは私があのとき決断をしたから。彼を私に束縛して、彼くんの人生の邪魔をしてはならないと、私が彼から離れた。

それが私の想いで、私の決断だった。自己責任。

それを彼くんがどのように捉えたのかは分からないけれど、ずっと変わらない。別れの決断を、私は間違いだと思ったことが一度もない。

それは彼がちゃんと私の別れを汲んでくれていたからなんじゃないかって思うんだ。

私が後悔していないのは、彼くんが私を後悔させないような人生を生きてくれているんじゃないかって思う。

私の別れをしっかりと汲んでくれているような気がしている。

何だかとてもそれだけでいいかなって思えるんだよね。

 

私は精いっぱい生きている。

なんかもうめっちゃ考えて生きてる。代わりに失ったものだって沢山あるし、目の前にいる人たちに自分が今できることを考えている。

彼くんに対してもそう。あのときに出来る最善のことが私が彼くんから離れることだった。

その結果がこれで、すべては違いないよ。すべては今の現実を作っているのは、私自身の行動による結果。

それで苦しんでいたのも私。

自分の精神的な欲求と、自分の倫理的な側面で葛藤して、自分の精神的な欲求部分がすべて大破してしまって、バラバラになってしまった。

アイデンティティの崩壊を確かに私は迎えた。そこから再構築をし直す必要性も生まれた。パーツをひとつひとつ集めるような日々だった様な気がする。

自分で自分を苦しめてたと思う。でも、そうでもしなくちゃ、彼くんも私も、大人になることはなかったような気がする。

苦しかったし、辛かった。それは彼くんから離れたくない、自立したくない自分を引っぺがしたから。

自立していく彼を受け入れたことは、私自身もまた自立していく自分を受け入れていくことだったんだと思う。

 

彼くんは逃げてはいないと思う。

どんなにアイデンティティを喪失しようが、人としての本質みたいなものは変わらないと思う。

私もまた過去と同じような状況に陥れば、否が応でも、きっと離別を選ぶと思う。

彼くんは責任から逃げたんじゃなくて、責任を取りに来たんだと思う。当時は責任を取りに行った――だけれど。

ランナー&チェイサー。

追いかけるもの、逃げるもの。

私は違ったと思うよ。

彼くんは逃げたんじゃない、彼くんは責任を取るために走り出した。

私は追いかけたんじゃない、変わらずに居続けた。

時間を彼は走って、私はずっと時間を止めてた。

『同じ時』だったと思うんだよな。

だからさ、私は今も変わらないんだよ。色々と状況は変わったけれどね、それでも根っこは何も変わってない。

私は待ってたわけじゃない、追いかけたわけでもない。立ち止まり続けていたのだ。

 

これがどういうことなのかは分からないよ。

でも、彼くんは逃げたわけじゃない。ただ走り出しただけ、責任を果たすために。そして、責任をとりにくる。

だって『ここ』に、彼くんが取れる責任があるんだから。

私のところにしか、彼くんが取れる責任はないんだよ。

そういうことなんだよε-(`・ω・´)フンッ

だって迎えに行くといった言葉の責任を、彼が取らずに、じゃァ、その人は責任がとれる人間なわけ?

でも、こないから。爆

もうしらね、しーらね(´・ε・`)w