ツインレイと空想虚言型(自分はツインレイだと嘘を吐く件について)
「空想虚言」という精神症状は、架空の事柄を真実であるかのように物語る症状です。虚言と追想錯誤とが混合し、誇大的な内容を語るうちに自分も他人もあざむいてしまうことが多く、犯罪学的に問題とされました。顕示性ないし発揚性の人格異常から妄想とみなしうるものまで含まれます。
個人的な理解ですが、嘘を吐き続けたら、それを自分自身をも真実だと思い込んでしまった——という感じでしょうか。自己催眠にかけ続けていく感じですかね。
今回、ツインレイの件で『空想虚言型』を理解しましたので、書きしたためておきます。
私は「わからないことはわからない」と思っている人でした。
つまりなんですが『神の概念』とか『天使と悪魔』とかね。ほかにも、今では『ツインレイ』『スターシード』というワードがありますが、そういった科学で証明できないわからないことがあり、そのわからないことは「わからない」に分類しています。
でも、それを「自分だ」と思っている人たちもいて「道徳的にどうなのか?」という問題視以外は、特にスルーでした。
つまり、空想なのか、現実なのかの審判が私のなかでつきません。だから、私は、人の話す内容をすべて信じてきました。
この「信じる」とは、丸ごとあなたの世界を肯定します——という意味ではありません。その空想を持っているという存在がいるということを受け入れているという体です。
それを信じるといいます。それは根拠がないからです。根拠がないものは信じるしかありません。
しかし、私は盲目的な信者ではありません。信じているからと言って、私はその分野の存在である——と自分を定義するかどうかは別の話なのです。
私には私の世界観があります。その世界観を構築することは大好きですが、他人の世界に自分を当てはめてもしゃーないというか。それ、あたいの空間じゃないし・・・っていう感じです。
この『信じる』が問題でした。
たとえば「私はスターシードなんです!」と言われたら、私は「信じる」んです。ですが、相手からすれば「認められた」と感じられる可能性があります。ここで認識の違いが生じます。私は認めたわけではありません、ただ信じただけです。受け入れているだけです。
ですが、承認欲求がある方が、私に対して「認めてもらいたいから虚言を吐いた」場合も、私はそれを信じますし、受け入れます。相手からすれば「虚言を認めてもらえた」という状態になります。
これが最悪な事態を招きました。
空想虚言者化が起きました。
私はただ信じて受け入れていました。相手からすれば、自分の嘘を信じてもらえたので、それが『現実化』しました。
つまり、自分の嘘に食われて空想の住人へとなりました。
最初の認識は『妄想なのかな?』と思いました。
ですが、小1時間ほど分析したところ、これは虚言だなと着地しました。
理由は、どこに欲求があるのか——でした。欲求のありどころが承認欲求でした。
妄想は承認欲求から生まれているわけではないんですよね。逃避かなと思います。
空想虚言は承認欲求の強さにあり、妄想は自己逃避の結果かなと思います。共通は自信のなさ。
妄想に対しては、私自身は現実と精神の反転状態だと認識しました。
空想虚言は現実と精神の混同かなと思いました。自分の空想(嘘)と現実がぐちゃぐちゃになる。
判断として、妄想は反転しているので「信じるべきもの」なのだと思います。というか、妄想者は妄想を信じているんですよね。それが現実だと思っている。だから「信じるべきもの」なんだと思います。
ですが、空想虚言は「信じてはいけないもの」なのだと思います。虚言が最後は自分のなかで真となり、それが妄想となるからです。
ツインレイの件で空想虚言をカタチにしてみますと。
自分にはツインレイが存在しません。しかし、ツインレイという存在への憧れはあります。そして「ツインレイとして認められたい」と思います。
ですので「自分にはツインレイがいる」と誰かに虚言していきます。
ここで自分が「この人はツインレイなんだ」と認めている人に信じてもらえたときに承認欲求が満たされます。(信じてもらったことに承認欲求が満たされます)
その後、信じてくれた人に自己同一化を起こし、自分にはツインレイがいると思い込みます。
偽物のアイデンティティの構築ですね。
このとき「ツインレイである嘘がバレる瞬間」はいつになるのか——というと「統合」になるのかな? と思いました。
ツインレイは統合するので「自分は統合を選ばない」というカタチをとることで「自分は自らそうしないだけ」なのでツインレイであることがバレないとします。こうやって嘘がバレるであろう状況を回避します。
また、この承認欲求を満たしてくれる存在が「自分はツインレイではない」というカタチに着地していくと、同一化している存在が「ツインレイではなくなる」ので「自分もツインレイではなくなる」状態になります。この状態は認めることが出来ませんので、対象者に対し、ツインレイであることを強要します。(投影のように見えますが、依存による症状です)
強要が失敗した場合、自分のアイデンティティが崩壊します。(本当に崩壊するみたいですね。)
アイデンティティが崩壊すると、自分のなかにある「価値のない自分」「自信のない自分」が出てきます。それと向き合うことが出来ないので、再び嘘をついてきます。
認めてくれた人のカタチに見合うような虚言をつきます。空想の為の虚言をついていきます。
虚言による空想がいつかは妄想となり、自分を妄想の住人として生み出します。
すべては望み通りの結果となった——ということです。
自信のない自分から逃げ出し、承認欲求の塊となると、最終的にはやはり空想世界に保存されるようです・・・・・・・。
誰かを欺くことは自らを欺くことなのだなと知りました。
自らを欺くとき、誰かをも欺いている。
嘘は欺くためにあるのではなく、人の為に或るものだ。その心を救うためにある。
言葉は総じて、通じ合うためにある。心の為にある。
人を欺くために言葉を使うのであれば、その人に言葉はいらぬ、必要がない。
そのとき、心の口を噤み言霊を禁ずる。
嘘で誰かを欺く心は、言霊を失う。
嘘を吐いてはいけないんじゃないんだよ、嘘で誰かを欺くことが罪なんだよ。