裏切ったのは彼女である。
前回も同じことだった。
離れ、その間にツインレイという言葉を知った。その後、ふたたび再会するまで何度も週末に夢を見続けた。
連絡がきたとき、驚きと共に、ふたたび込みあがってくる捨て去ったはずの恋情がそこにはあった。
再会による別れが再びやってきたとき、これ以上にない他者への拒絶を感じた。
今までのケースにはすべて「再会」というものがあった。
これは私が何度も繰り返してきたケースである。
出会い、そして別れ。その期間に相手はほかの異性と付き合って痛い目を見てくる。再び舞い戻ってくる。
これの繰り返し。
舞い戻ってきて「何かが変わったのか」っていうと、言い訳をしに来ただけ。
もう二度と再会などしたくない。
今の彼のこともそう。再会などしたくない。
これ以上、傷つくのは御免。もう二度と嫌。
言い訳など聞きたくない。いい加減にしてくれ。
だというのに、繰り返して夢に見るし、繰り返し彼からの視点が視えたりしている。
テレパスもいらない、夢見もしたくない、何も視たくない。霊能力、いらない。
向こうの世界をみたくないし、繋がりたくもない。勘弁してほしい。知りたくもないものを知らされる。
いい加減にしてほしい。
もう二度と再会しない人の感覚と共有しないでほしい。それを知ったところで私はまるで嬉しくもない。
関わらないでほしい、私の人生に。私の直感に介入しないでほしい。
裏切ったのは彼女である。私の元を去ったのも彼女である。
私の気が狂う前に、私のすべてから消え去ってほしい。
そして二度と私の前に姿を現さないでほしい。
みたくないのにみせられる、苦痛以上のなにものでもない。毎度、気が触れそう。
結婚したんでしょ? もういいじゃない。
ほかの人のほうがよかったんでしょう。
そこで幸せになりなよ。
自分で決めたことでしょう。
私はお役御免だよ、本当にほっといてほしい。
ものすごい怒りがある、裏切られたことへの怒り。